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クソポエム2023夏

何をするにも自分の意思を文章にしなければならないなんて愚かだと思うかもしれません。同人誌を描きたくないと、ただそれだけのことを主張するために丸ごと一つの記事を割くことは馬鹿馬鹿しいと思うかもしれません。しかし、この年齢になってくると出来ることが増えてきて、従ってやりたいことも増えてくるわけで、悩むケースが増えるのは自然なことだろうと思います。だからこそ、今後の自分の在り方について書き残したいと思います。

さて、自分にはやりたいことがたくさんありますが、その中で自分が最も求められていることというのは同人誌を出すことであって、なぜなら今同人活動で最も売上(※利益ではありません)になっていることが同人誌を出すことだからです。しかしながら、趣味というのはお金のためだけにやるものではありません。もしお金が最も大切なのであれば、同人活動よりも本業に力を入れるべきです。そうならないのは、生きる意味というのが必ずしもお金によって測られるものではないからです。では私は何をするべきでしょうか。

今、私は2つの重大な期限付きの制作を抱えています。それが、夏コミの新刊とFRENZに出展する映像です。まず、できれば5月末、遅くとも6月上旬までに夏コミの本を完成させようと思っていたにもかかわらず、これを完成させられなかったのは、自分が愚かだからに他なりません。この点についてはファンの皆様に対して非常に申し訳ないと思っております。しかしながら、こうなってしまった以上は、続けるのか撤退するのかということを今決めなければなりません。というのも、私は昨年、FRENZに出展することを諦めました。その頃自分は、絶対に延期することのできない大切な同人誌の制作を抱えていたからです。そのイベントの終了後、私は来年のFRENZでは2年分のクオリティで映像作品を作ると約束しました。ですが、その約束を守るためには、7月下旬に作品の制作に着手したのでは遅いのです。私はこの約束を反故にするか今年の夏コミの新刊を諦めるかの選択を迫られているのです。

ここで、ひとつの大きな事実についてお話しましょう。コミックマーケットは今は3人の共同代表によって運営されていて、1回の開催で何千人のスタッフが関わっており、延べ十万人以上の参加者が来場します。一方で、FRENZは1人の主催と少数のスタッフによって運営され、参加者も延べ数百人、多くても千人は行かない程度のはずです。どちらが来年も再来年も開催されそうか、と考えたら答えは明白でしょう。同人誌は来年でも再来年でも出すことができます。きっとコミックマーケットもまだしばらくはなくならないでしょう。ですが、映像をFRENZで流すことができるチャンスは今年が最後かもしれません。FRENZの運営メンバーには失礼な言い方になってしまい申し訳ないのですが、客観的に見たらこれは事実です。だからこそ、諦めてはいけないのです。

もちろん、同人誌は落としても良いと当然のように考えているわけではありません。新刊のないコミケというのはとても苦痛なものです。しかし、今回は当初より落とす可能性があるものとして制作を始めておりましたし、従ってゲストも呼んでおりません。また、次回の合同誌の開催時期も敢えてずらしました。なぜなら、合同誌のような関係者の多い同人誌であれば、重大な事情がない限り容易に遅らせることができないからです。

何度も繰り返しますが、このような結果になってしまったのは、間違いなく自分の努力不足によるものだということです。締め切り直前になるまで本気で原稿に取り組まなかった自分に全ての失敗の責任があります。平たく言えば、お絵描きは私にとってプログラミングや数学よりも楽しくなかったのです。もちろん、楽しくないことをやってはいけないという法律はありません。苦しみを乗り越えることにこそ人生の醍醐味はあります。しかし、傷口が広がる前に、私は撤退するべきでしょう。

私はこれからもやりたいことをやります。それは、その時々で変わるかもしれません。ただ、今やりたいことが何なのかはっきりさせるのに、長い文章が必要になってしまったというだけです。