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EPSON Photo+で「指定した画像ファイルが見つかりません。削除または移動された可能性があります。」というエラーが出た場合の対処法

先日CDレーベルを EPSON Photo+ で印刷したのですが、レーベルの保存データ(.etdxファイル)にはどうやら画像ファイルが格納されていないようなので、別のPCにデータを引っ越した際にデータを復活できるようにというメモです。画像データが見つからない場合、「指定した画像ファイルが見つかりません。削除または移動された可能性があります。」というエラーが出てしまうようなので、その対処法です。(そもそもそんな無名なプロプライエタリソフトウェアでレーベル画像データを作成するなという話はありますが。。。)

対処方法

.etdx ファイルをバイナリエディタで確認してみると、ヘッダーが ‘PK’ (0x50 0x4B) となっていて、中身がzipファイルであることが分かります。ということで、拡張子の .etdx を .zip に書き換えて解凍してみると、 page.json というファイルと _info.json というファイルが格納されていることが分かります。zip圧縮されたjsonデータとはなんとも現代的な仕様ですね! 素晴らしいです。

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┗┳ page.json
 ┗ Data_20220327164810_4e378919-0cd9-4780-9454-386ea2dbe643/
  ┗━ _info.json

ということで _info.json の中を見てみると、png ファイルへのパスが保存されているようですね。ちなみに、見やすいように VSCode で JSON をフォーマットして表示してありますが、VSCode をインストールしていない方はメモ帳でも大丈夫だと思います。

必要な png ファイルへのパスが列挙されているので、これらのファイルを一箇所に集めて、パスを書き換えてしまいましょう。メモ帳を使用している方は普通に上書き保存すれば大丈夫だとは思いますが、拡張子が .txt ではなく .json で、文字コードが UTF-8 になるように注意してください。もちろん、_info.json に書かれているファイルパスの通りに画像ファイルを配置出来そうであれば、jsonの書き換えは必須ではありません。

jsonを保存したら、再度zip圧縮して、拡張子を .etdx に戻します。EPSON Photo+ で正常に開けたら無事解決です!

最初にも言いましたが、データの再利用性を高めたいのであれば、こういうのは Illustrator や Inkscape のように機能が豊富で利用実績のあるソフトで作成したほうが良いと改めて思いました。png 形式でレーベルデータを保存しておけばどのソフトからでも利用できますからね。次からはIllustratorで作るようにします。。。