ポエム これが現実なんだ Published 2025年10月7日 泣きじゃくっていた 迷子の僕は、 手を引かれて ここにやってきた。 嬉しいという気持ちも、 恥ずかしいという気持ちも、 誰か一人のものではなくなって、 この空間を包み始めた。 氷の冷たさ、 空気の振動、 食べ物の味、 人の温かさ、 全てがこの身体に伝わってくる。 そして気付いた。 これが現実なんだ。 優しい風は雲を吹き飛ばし、 日差しが僕たちに降り注いだ。 草木は宝石のように輝いて、 楽しそうに祝福している。 もう明日に怯えなくていい。 この夜は永遠なのだから。 そして僕はこう言おう。 お疲れ様。